春
2月に連絡するからと言われていたが連絡は全く無い。
冬の景色は静かに流れるのでいつにも増していろいろなものを見失いそうだ。
私は寂しい人間かも知れない。
寂しいと言い切れないところが更に寂しい。
私は自分の意見を持たず、日常に隠れて生きている。
だから辛くない。
こころを傷付けない様に過ごすのはとても簡単で、ただその代償に感受性が死んでいく。
血の味はしない。
血の味がしない。
明日が明日であればあるほどに苦しい。
袖口にある小賢しい言葉を捨てて、空を見上げる勇気が欲しい。
大好きな友達が減っていくのはちょっと辛い。
けどちょっと気楽。
明日の空もまた見ようと思う。
やさしいものに少し寄りかかる勇気を。