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ないものねだりのろくでなし

言葉



例えば人生観 人を愛するなんていった時にね 男と女の人を愛するなんていったとき

命と命が吸いあって 男と女が入れ替わるくらいのね 想いの中で こうやって

すべて忘れてでしょう 男と女 そんなことも忘れて こうして成長するわけでしょう

赤ん坊が生まれる時は そういう風にして生まれるんですよね オギャーって死を乗り越えて 死の中もぐって

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舞踏という世界に土方さんと一緒に初めて始めた時は 生と死の境目 境の中でこうやって掘っていくということは

もう 初めてそういう体験を これは生と死の境だなんていうことは別に土方さんから言われたわけじゃないけどもさ

そういうところに立たせられたわけでしょ こうしてね

そうすると何十年もたっても 消えることの出来ない思いがあって

それをよく考えてみると 生と死の重なり 狭間の中でこうして

その時は そういう言葉ってやつ無かったんですよ

生と死の言葉 その時は 舞踏の言葉でさえも 生と死の言葉 狭間っていうのは無かった

だから長い 何十年もこうしているうちに 段々段々あれは何だったのかって言うことになると

生と死のことについて考えるようになった 途端にね あれは生と死の狭間だと

そういう中に作品ってやつは そういう中にあるんだ

生きている人間が 作品が 生と死の狭間の中にあるということでなく

生きている中で 我々日常生活で生きておるっていった時に

死者の恩恵が無くて こっから生まれてこの中であるかって そんなことないでしょ

死者の皆 天地の初めからですよ ずーっと

死者の恩恵 そういう重なりの中でね

いつの間にか感情もできるし 愛もできるし 生と死の問題もクローズアップしてくるし

そういう中で私はやれるってことは ある意味できわめて幸いなことですよ

−中略−

踊りのときはね 生と死の狭間って 本当に私は忘れられない

魂に焼きつかれ 気がついたってのいうのは やっぱりあったんですよ そういうことがね

天地創造ということについて 始まりと終わりが一つだということは

私初めてこんな言葉を使ったけれども こうやって勉強していくんだね

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人生で大切なものに触れたとき 泣くんですよ

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感動は空間にびっしりつまってる