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ないものねだりのろくでなし

カンバセーション



去年の今頃私は一人朝10時から夜は8時までプロジェクト室にこもり、つくりつづけ、なるべく人との関わりを遮断していたように思う。最小限に、最小限に。自分の世界の構築とは、果てしない砂漠にオアシスをつくるみたいで、希望と絶望とが交互にやってくるものだった。時にくだらないと思ったり、時には悦に浸ったりする。

ひとりよがりについて。或いは私は冷たい人間なのだろうか。(実際そう言われた)

一番近しい人に「第三者から見ると…」と発言したことについて、そう言われた。かつて私はここで2006/10/28付「アワーミュージックについて」でも書いたように、そして過去の私の制作の日々がとても大切なことであったとも思えるように、私のそういう性質って人によっては冷酷だったりムカつくほど妙に冷静だったりするのだろう。カウンセラーという言葉も傍観者という言葉もマスコミという言葉ですらも嫌いなはずで、だけど私はていねいなカンバーセーションを心がけようとする癖があるのだ。丁寧に真剣になろうとすればするほど、私は自分と相手との関係それ自身からどんどんと遠くへ行ってしまう。

だけどものづくりについて考えるとき、私はいつもヴィンセント・ヴァン・ゴッホを思い出す。そうしてただあの美しい絵画のひとつひとつが頭の裏側に浮かんでくるのだ。