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ないものねだりのろくでなし



風邪をひき、自分のだめさ加減を思い知る。朝から身体中がだるく痛く、何もしたくなかった。

くちなしの丘ばかり聴いていて、この暑さと相まって、あの長い坂の途中を思い出した朝。(化石のように青い空に沈んだまま季節の中をくぐり抜けては何に変わっていくでしょう)あの坂で私は何度も君を見つけて、結局何ひとつ大事な言葉は出なかった。暑いねを3回と寒いねを2回繰り返した。最後のとき君が来なかったことも、おかしくて、せつなくて、結局君と話したのが最後になったあの時、君も私も一人で居て良かった。私の知ってる君と、君の知ってる私で話せて良かった。でも、だからこそそのままで止まってる。この気持は一体何に変わるのだろう?