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ないものねだりのろくでなし

ポップアート展



ポップアートは、大量生産大量消費や、世俗的・借用主義などなどの悪趣味に走りがちですが、美術界のいわゆる「良い趣味」と日常の間にある壁を意図的に取り払おうとしているところがとても好きです。

今はphotoshopを使えばリクテンスタインの印刷された漫画の効果を表す”穴”が簡単に使えてしまうし、コラージュも簡単にできてしまうし(私もやっていますし)、ですが、ゴミを集めてまとめたものとか、デコラージュを見て、ああ、こういう意図があったんだよなあと確認ができてとてもよかったです。

また、私は個人的にポップアートはどちらかと言えば好きですが、今の時代性とは遠くかけはなれていると思います。なぜなら現代は、女性の露出があの時代ほど問題視されることもなくなったし、ホモセクシュアルなどのサブカルチャーもどんどん表に出てきたからです。もはやアンダーグラウンドアンダーグラウンドではなくなっているように感じます。ですから現代は、現代にふさわしい、またさらに新しいアートがあるはずだと私はほんとうに確信しました。

今回の展示会では、ホックニィの”静けさを強調する絵”がとても映えていたように思います。