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ないものねだりのろくでなし



私は小さな世界の弧のとこで、あちらこちらから響く音と絶え間ない光に脅え、それでも四色の世界に憧れている。もし忘れてしまうことがあったのなら、誰かに何か思いがけないことを言ってください。もしあなたが私を忘れてしまったら、誰かに愛していると告げてください。私の心の中のきみは消えたが、私の頭の中のきみは消えない。掌の神はどこへ行ってしまったんだろう。三色の世界に飽き飽きした神は、私の手からすでに消えてしまった。神が落とした髪の毛はヘーゼル色だったけれど、私にはブラウンにしか見えなかった。きみの指先に感じる温度と音楽をきっと大切にしろ。私は小さな世界の弧のとこで、あちらこちらから響く音と反射する光を聞きつづけるだろう。