マダムと奇人と殺人と

マダムと奇人と殺人と / Nadine Monfils

ベルギー映画。ストーリーは美大生の女の子が連続で殺され、すべてマグリット収集家の墓で見つかるというサスペンス。だがサスペンスといっても登場人物がヘンテコすぎるのやカラフルな色彩が強烈で明るい。

編み物好きの警視と電化製品に弱い部下と金魚をイヤリングで飼う秘書がいる警察と、おかまのイルマと料理を創作し続けるコックと鳥を連れてくる男とゴミ収集家などが集まるビストロ"突然死"を軸に、イルマの娘が犯人に狙われたところから盛り上がっていく。

犯人が「この世で一番芸術が大切なものだ。芸術のために死を意識しなくちゃだめだ。死ぬ間際にしかいい作品は描けないんだから」と言い張ると、イルマは「この世で一番大切なものは芸術なんかじゃないわ、愛が一番大切なのよ」と強く言った。

マグリットの後姿の男がいろんなところに出てきてちょっとニュアンスを含んでいて面白かった。あと神父さんや解剖医もいい味出してる。とってもいい気持ちで外に出てこれる映画です！