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ないものねだりのろくでなし

愛について



気がついたら誕生日を迎えていて気がついたら誕生日は終わっていた。友達や友達からおめでとうと言われて、嬉しいと感じる自分と、無感動な自分がいる。昨年は金沢にいて、まさに失恋旅行といったような真っ白で大量の雪に洗濯されてきたと思ったのだけれど、愛というものは本当に不思議なもので、どんなに時間が経ってしまってからでもその時が来たらきちんと存在を叫びやがるものだから、私は去年の365日のうちに6度くらいはいちいちハッとしてしまったのだった。そうやって私の20さいは愛一色だった。

そうして昨日から自分は1さいになったような気がしていて今度は私、だから自分の愛を叫ばなくっちゃと思った。こんな素晴らしくて素晴らしい気持ちになれるのは本当に泣けてくるし感謝しきれない。こういう美しい悲しみとか歓びは風や音楽に乗って届いてくれればいい。