しごと

また大きな地震が起きて、あのサンテンイチイチからは震災以降という言葉がやはりあって、それを意識せずとも生活は続いているわけだが、またしてもだから、震災以降となってしまった。

  私は先日受けた試験が受かり、高校生の作文の添削という仕事をすることになった。１枚250円。自分が高校生だった頃なんてすぐそこだと思っていたけど、もう充分すぎるほど時間は経っており、作文を読んでは、まつわる色々を思い出してしまったりしている。自分が高校生だった頃は、もちろん震災以前で、だけどキュウテンイチイチ直後でもあったわけで、いわゆる自粛の雰囲気はなんとなくわかるのだ。そんなことを、あたりまえに文面から感じる。

  戦後だろうが、震災以降だろうが、若い人には、もう少し自由でいて欲しい。今生きてるんだから。作文読んでてそう思う。普通のこと書くなよって。でも、赤いペンで普通の文章になるように直してる自分。１枚250円、高校生の頃の私が一番嫌いなタイプの大人になったんだなと思う。その時の大人たちも、こんなことを考えていたのだろうかね。