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ないものねだりのろくでなし

血糖値スパイクとオートファジー

オートファジー第2弾的なやーつ。

 

今朝のアサイチで、血糖値スパイク特集をやっていたのだが、これオートファジーめちゃめちゃ関係してないか?と思い再考。

 

血糖値スパイクというのは、血糖値が食後にだけ短時間でガクンと上がることだそう。糖尿病の前段階または初期段階だと考えられていたけれども、最近は血糖値スパイク自体が病気であるという認識になりつつあるらしい。

というのも、血糖値スパイクをしている人々は、糖尿病に移行しやすいのはもちろんのこと、心臓の筋肉の血管がところどころ細くなっており、これはつまり少しずつ心筋梗塞になっていっているということや、認知症患者にも多かったりするそうだ。この認知症に関しては、糖を血液から筋肉へ吸収するためのインスリンが、血糖値スパイクにも対応しようと大量に出て、アミロイドβという物質が蓄積してしまうらしく、この物質が認知症を招きやすいことが判明したらしい。またインスリンには細胞を増やす作用があり、これががん細胞へ影響することもあるそうだ。

 

では、どういう人が血糖値スパイクになるのかというと2つあって、そもそもインスリンが出ずらい人。つまり太っている人、極端にやせていて筋肉がない人(筋肉がないので筋肉の中で糖を分解できない)、肝臓の弱い人(栄養をうまく分解できない)。そしてもう1つはインスリンを出す判断が遅れる人。つまり大腸の働きが弱い(下痢や便秘をしやすい)人が、血糖値スパイクに陥りやすいということもわかっているそう。大腸は、頭がよいので普通は先にインスリンを出せ!と命令をするそうなのだが、弱っていると鈍るらしい。そりゃそうだわな。

 

そんで思ったんですけど、大腸の働きが狂うとオートファジーの発動も狂い、誰でも、後者のインスリンを出す判断が遅れる人となってしまうわけだ。そしてオートファジーが発動するかどうかの判断材料である飢餓は、おそらく糖がキーとなっている。血糖値が。(あ、もちろん私の勝手な、根拠のない、妄想でございます…)

 

もっと言ってしまえば、糖尿病、動脈硬化心筋梗塞認知症も、元は結局オートファジーがきちんと発動しているかどうかなんじゃないか。つまり腸がきちんと働いているか、というより、きちんと働かせられているか。食べ方が重要で、まず朝昼晩規則正しくゆっくり時間をかけて食べる。とくに朝はバナナだけとかヨーグルトだけとかにせず、量も少なめに。次に食べ順は野菜、蛋白質、糖。間食もしすぎたらいけない。そして食後の休み時間には軽めの運動をする。

これって理想的な仕事のしかたにつながる。だけど果たしてこんな食事のしかたができるだろうか?だってこんな風に規則正しく食べられる社会人ってどれ位いるの。食べられる時にかきこんで、時には抜いたりしちゃう。仕事と仕事の合間にサッとチョコだけ食べたり。そっちのほうが現実的だ。でもこんなことしてたら、大腸の判断が狂う。

 

だから認知症って結局生活習慣病なんじゃないの。体がもう限界になったら、私は私を忘れていくしかないんだ。

 

オートファジーが教えてくれることは、ほどよい飢餓を持てということなんだろうけども、飢餓をそんなうまく操れるほど現代人はヒマでもないし、豊富な供給によって他の楽しみ苦しみのほうが目の前にある。体の価値観と、私の価値観がズレている。きっとこれが体の病気だけじゃなくて、心の病気や、過剰な供給と消費、あらゆる物事と大きくつながってる。

本当は仕事より、正しくお腹が空いて物を食べること、自分の飢餓に敏感になるべきなのに。