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ないものねだりのろくでなし

PK

 

今月の映画はPK!

ごんどりのグッバイサマーは午前中の回がなかったので、これでいいか〜と選んだ+大雨で電車遅延してて、もうなんて日だ!とか思ってたけど。けど!雨の中来てヨカッタ!


ファッション〜神や宗教〜国家、家族、お金、恋に結婚、宇宙人やテレパシー、マスコミのことを、可愛く切なくしかも笑えるように描いてて、とてもあったかい映画だった。観終わったら雨はあがっててなんだかすごいうろこ雲。


一番好きなシーンは、ジャグーが、バイクで迎えに来た友達にあんた何追いかけてるの?て聞かれた時、ストーリー!って答えたところ。訳は「ネタ」だったけど、でも、ネタとしてだけじゃなくてそのまんまストーリーとして追いかけてたから、pkは心開いたんだよね。ジャグーの眼差しが暖かくて、彼の物語、生き方を追いかけたんだと。
あとはもう最後の生中継のシーンからpkが初めてウソつくところまでずっと号泣だった。
みんなが疑問に思い始めたことの答えはシンプルで、病気の妻の傍にいて手を握ってあげれば良いし、牛乳は聖なる石にかけないでお腹の空いた子どもに与えれば良い。金持ちの神様は金持ちしか救わない。
「電話のかけ間違い」「いたずら」この考え方すごくすきだな。決して、神はいなくなったわけでも、いないわけでもない。だからこそ私たちは目に見えないものじゃなくて、目に見えてるものを大切にしなくちゃいけない。困ってる人間を、弱い人間を、そこにいる人間が助け施すこと。これを神だってのぞんでるはずで。基本的なことだけど、つい忘れてしまう。

 

pkは兄貴の元を巣立って成長していく。導師様も完全な悪ではなくて、たくさんの誰かを救ってもいた。ただ、神は1人だけじゃないんだ。その前提があるのとないのとでは全然見え方が変わる。そして世界が変わる。だからきっともう正しいとか正しくないとかで人を判断する時代は終わったんだよね。自分が何を信じるのか、自分を裏切らないでいられるか。そこから、地球の裏側で生きてる人たちのことも家族だと感じられる時代になっていくはず。


愛すべき矛盾が楽しく切なく描かれた良作でした!