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ないものねだりのろくでなし

2006-05-25



◆日記

夜は中目の真田丸でいろんなものを飛ばしながらNちゃんとげらげら笑う。お店もかなり居心地よくて中2のバカ黄金期に戻った夜。あっというまだった!しかも彼女の今の状況が3年前の私とかぶっててすんごいシンパシー?だった。心から健闘を祈りたい。

◆マイケル・ケンナ展

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誘ってもらった写美のマイケル・ケンナ展、かなり素晴らしかった。親友におすすめしたいものだった。もちろん孤独で静寂で美しくてスピリチュアルで、でもそれが何枚も何枚も続くので次第に閉口していく私、だって単なる自然崇拝に見えてくる。でもそうではないってとこがかなり気に入った。でもそれは映像を見ないと伝わりにくいと思うので全然だめだよねー。まあ売りがそこなのかもしんないけど。ちゃんと機械や工場の写真も展示してほしかった。いわゆる"素晴らしい"写真ばかりだったんだなー。だからもちろん素晴らしいことに変わりはないのだけど。徳島の滝とか沖縄の切り株?とか香川のお線香立ての写真にはグイと引き込まれた。そこには人間の力ではどうしようもない時間の凝縮がある。そういうの全部合わせて彼は「世界の不安定」という言葉を使っていた。

「how we humans leave our marks on where we live」

翻訳では傷痕という日本語が使われていたが、まさに彼の写真は全てこのことなんだと思う。そこから見えてくる世界の不安定は、人を生きさせあるいは人を殺し、瞑想させることも働かせることもしている。そして、だからこそ美しいものもある。そういう巨大なものとたった一人で対峙する瞬間。それはどうしようもなくうつくしい。