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ないものねだりのろくでなし

Huckabees



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Huckabees / David O. Russell

エターナル・サンシャインから映画なんて観てなかったんだけど、すっごくいい映画だった!私が今観ておくべき映画だった。東洋哲学的だったし。今年ベストかも。元ゴンドリ崇拝者としては認めたくないけれど、エターナル超えた…です。まずSPUNのロス役で大好きだったジェイソン・シュワルツマンが主人公でおどろいた。(この映画、スーパーマーケットが舞台のコメディくらいに思っていました…。)SPUNでも好きだったけど、今回のでもっと好きになったなー。女の人ではクロエ・セヴィニーが好きだけど、男の人ではジェイソンに釘付けになりそうです。オタクでエキセントリックな役をこんなにキュートに演じられるなんて天才だよ。ブラッド役のジュード・ロウって人も全然知らなかったんだけど、三枚目の役がとってもすてきでかっこよかった。ドーン役のナオミ・ワッツもちょうキュート!!あと哲学探偵夫婦ヴィヴィアン&ベルナードもいい味。とくにヴィヴィアンの動きには笑いまくった。

私自身がアルバートとものすごく重なるところがあって、かなり入り込んで観てしまった。ブラッドみたいな世渡り上手に裏切られたり、トミーを無邪気に傷つけてしまったり、過去を恥ずかしさからゆがめていたり、結局なにも見えてないのね、見ようとしない。だけど最後、彼は見つける、ボールで頭を叩きながら。だけどそれこそがリアルってもんだ。(それは何かというと、口では言えませんので映画を観てください。)

映像の中にある、見落としてしまいそうな小さなことひとつひとつが、実はあとから全部つながっていって、というかこの映画に使われていた表現で"育てていく"と言ったほうがよいだろう、最後までどうなるか全くわからない。いや、終わりとか答えなんてないのかもしれない。きみとぼくの違いってなんだよ?無限っていうことはそういうことだ!

ふかーく考えさせられるけども全く暗いオタクな感じじゃなくて、ずっと疾走感があって明るい映画です。How am i not myself?DVD出たら買おうっと


☆おまけ

ちなみにここhttp://www.so-net.ne.jp/beauty/movie/huckabees/でやってるタイプ診断でもアルバートタイプだったよ・・エヘヘ…。