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ないものねだりのろくでなし

2005-09-09



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◆日記

今日もまた夜が明けてしまった。私は来るはずもないメールを期待して横目で電話を見るのだが、ただ電話からはむなしい妙な雰囲気の風がかもし出されている。今まで私が何をもって均衡を保ってきたのか、ちょっとばち当たりなかんじがした。それに、私はいじわるだからな。

だけど昨日までは本当に泣いてばっかりだったので、おいしいものでも食べに行きたいなと腹の底から思うのだけれど、まだ食欲はなくて、Hにも半分本音のかなりの強がりを言ってしまっていた。誰かが無責任に放った言葉が、私の中でずっとぐるぐる回るので、こんなとき、私がもし煙草を吸う人だったら、煙と一緒に出せたりするのかなと考えた。昨晩の食器の洗い物をしながら、水の冷たいさわやかな感じがうらやましくって、布団に入ろうかなとやっと思いだす。母親がめざましテレビをつけた。まだ感覚がにぶい。

しばらく眠ったがろくに食べないでいたらけっこう痩せてしまった。頭と体は露骨につながっているから、頭の重みがうっとおしいし、その重さで首から上のほうと下のほうとに切れてしまう感じまでした。だが私はマッサージ師になりたいので、インターネットを使って学校を探していた。妙な話。夕方からは小学3年生のときの友だちとふらっとして飲むことになっていた。8歳だったわけだから12年越しなのか。中1でも12歳だもんなあ。

14のときよく聴いていたgrapevineというバンドの、白日という曲と望みの彼方という曲があまりにも今の私と重なっており、それでも今の私には口をあけて頭上を見ているほかないのであった。誰かに言われた"おまえの所為だよー"は本当にすべてを変えてしまったんだから。

さんざし酒をロックで飲み、ぼうっと話しながら、うっすらと考えていた。何を?と言われてもわからない。何も見えない。見えないどころか存在していないかもしれないものを。ただ、すべての物事には矛盾する多面性があって、でもだからこそ誰かが誰かのためになっている世界が成り立っていて、そんでそれは頭で理解できても、実際に頭をぼこぼこぶつけてみないと本当には理解できないのだということだけは解かった。