ourmusic

ないものねだりのろくでなし

2005-09-13



インド館にいる日本人はインド人に見える


◆日記

ここまできてもはや何も起こらないだろうというのに、正直まだそわそわしていて、毎晩なかなか眠れずにいた。小生もここまでつまらん女だったとはあははと他人事みたいに笑いつつ笑えない。しばらく頭立ちをして何も考えない状態をつくりだすが、また足を地につければ血は何もなかったかのように当たり前の顔をして下に流れていくのだった。

万博に行ってきた。イタリア→ヨルダン→マンモス→インド→ネパール→中央アジアを見た。しかし名古屋はだいぶ変わったなと感じる。独特の雰囲気が減ったというか社会に開かれているというか。イタリア館には入るなり水の雰囲気がすべりこんできて、音楽とサテュロスとブルーがそれは見事な調和でもって、どーじゃいなほれほれと迫り、あはい来年あたり是非行きたいですと思った。たかが彫刻があんなに私の胸に迫るとは思わなかった。しかもあれがずっと沈んでいたのに…なんて思うと妙にどきどきして目を合わすのが恥ずかしかったりした。インド館にはシヴァはもちろん不思議なものがたくさんあってまさに私の好きな空間。あと上の階はマーケット風になっていて同じものが店によって価格が違うもんだから、この人たち違う国にきてもこうなんだ、と思ってちょっと尊敬した。ネパール館では手描きのタンカがすばらしく美しく並べられており、一番大事に飾られていたのは200万円と交換になっているらしかった。中央アジア共同館のタジキスタンではシルクロードの寝てる涅槃像が見れたもんだからはしゃいでパーツごとに写真を撮ったりして一人異常に興奮していた。それにタジキスタンの女の人も耳にぶらさげた石もまとった布もとても美しくて、写真も撮れずにいたら、見とれてるよと言われた。